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絽ざし 沙綾型の小物数点

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沙綾型を克服できないので、いくつか作りました。

規則正しい刺し方ですが、絽の隅っこは目数、段数を数え間違えると自分で自分が嫌になるので、間違えたくないと思いながら刺しています。

  • 沙綾型は今でも苦手ですが少し好きになってきました
  • 最初に名刺入れを作ってから、二つ目を作る気持ちになるまでに足掛け10年かかりました。
  • 一年に二か月ぐらいは復習月間の予定で針を進めています。

沙綾型は今でも苦手ですが少し好きになってきました。。

初めての紗綾型は絽ざしを習い始めて3ヶ月ぐらい経ってからです。10センチ角の木枠を使って名刺入れを作りました。

一つ作っただけで「紗綾形は苦手」という気持ちがとても大きくて10年間避けてきました。

今はできれば苦手意識を少なくしたいので、小物で小さな達成感を得ながらスキルも積み上げている途中です。

手のひらサイズでも完成するととても嬉しいので、苦手な文様は小さな面積を刺しきることで達成感を得つつ克服できればいいなぁと思っています。

今考えると、10センチ角は私には大きすぎたのだと思います。

最初に名刺入れを作ってから、二つ目を作る気持ちになるまでに足掛け10年かかりました。

2019年の年末ごろ、お教室に伺ったら紗綾型のオーバル型の帯留め兼ブローチを他の方が作っていました。

オーバル型の帯留め兼ブローチです。

濃紺を朱赤に変えただけで華やかさが全く違います。

紗綾型への苦手意識は依然としてありましたが、面積が小さいので作ってみようという気になりました。

帯留め兼ブローチなので面積は手のひらの半分ぐらいですが、文様が一筆書きで書けるということに自分で気づくまでにとても時間がかかりました。 

一筆書きで絽のどこかに紗綾形を一つ刺してしまえば、それを起点にして広げていけばいいんだなぁということが分かったのは、やり直して二つ目の帯留め兼ブローチ の刺し始めでした。

紗綾型の一筆書きです。

ストンと腑に落ちたので、とても気持ちが良かったことを覚えています。

こんなことだったのかと腑に落ちたら迷いなく針が進むようになりました。

それでも目数や段数を間違えることはしょっちゅうあります。

一年に二か月ぐらいは復習月間の予定で針を進めています。

一年に一作、何かを表現したいなぁと思いながら絽刺しを続けています。

一年に一作と言ってもちゃんと休む日いや、どこかで無気力になってしまう自分を知っているので、スケジュールの中にお休みの日や、無気力になるであろう期間を設けての一年に一作です。 

無気力になった時には大きな作品を仕上げる気持ちには全くなれません。

小物ならなんとかできそうかなという気持ちで、ブローチピンや帯留め鍵ブローチ、その他革小物なども作っています。 

意志の力を使ってしまうと意思の力はすり減っていくので、また100%に戻るまでとても時間がかかることがあります。

とりあえず1日一本だけでも絽刺しをするのが私の最低限のルールと目標です。

このルールと目標もお休みの日は適用されません。

昨年(2020年)は2月から 大きな作品を刺し始めて、毎週日曜日の深夜に進捗をInstagramにポストしていました。 

これは自分のお尻を叩く為で、先週からの自分の進み具合を客観的に見られる良いツールだと思って Instagram を利用しました。

今年は去年ほど大きな作品ではないので進捗を Instagram にはポストしていません。

紗綾型や毘沙門亀甲などの幾何学模様の復習は無気力になった時に小物作りでアレンジを考えながら刺しています。

オーバル型の帯留め兼ブローチは3色で金糸や銀糸を用いるととても華やかになります。 フォーマル感が増すと言ってもいいかもしれません。

薄いグレーと濃紺の二色で刺したものはカジュアルダウンできる帯留め兼ブローチになっていると思います。

ひとつの木枠で全く違う四つの小物を作ってみようと思って同じ色を使って作ってみたものもあります。

15センチの木枠で4つの小物を作りました。

紗綾型の小物四種です。

紗綾形のアウトラインは腑に落ちてすっきりしていますが、配色となるとまた話は別です。

春には春らしい色が使いたくなり、夏には涼を感じるような配色を考えてみたり、使う人が決まっていれば その方のお召し物や雰囲気などを考えて色を決めます。 

紗綾型を三色使って表現するのは私には正直なところとても難しいです。

色を上手に使いこなしている方の作品を見るととても勉強になります。

私にはこんな作品はできそうもないなぁと思いながら、私にならどんな配色ができるのだろう?と考えるのも楽しい作業になっています。

素敵な作品を時間をかけてゆっくり見て、自分に置き換えたらどうなるんだろう?と考えることも、無気力でも時間を無駄にしてはいないなあという気が自分ではしています。

春先に刺した絽ざし。猫の風呂敷と一緒に。

*作品についてはお問い合わせください。

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