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従妹の姉から私、そして姪たちへ渡ったお振袖

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私は成人式にお振袖を着ませんでした。

当時、大流行だったピンクハウスの金子功さんのフォトブックの中から黒のベルベットのロングドレスとケープを仕立ててもらいました。

コサージュベルトは残念ながら購入できず、大き目のコサージュのブローチを2つ使った記憶があります。

お振袖はひょんなことから着る機会があり、今は姪たちの手元に受け継ぎました。少し、ホッとしています。

これは、年下の知人へのメールから抜粋しています。(仮名:はるこさん)

着物についての懐かしい思い出です。

以下、メール抜粋(途中から「私の場合。」を記載しています。)

以下、メールの抜粋

はるこさんがお着物を着始めたのが約一年ぐらい前から と以前伺ったのでお子さんのお宮参りとか一番上のお子さんが何歳かはわからないのですが、 仮に男の子だとお祝いは5歳ですね。ご家族でどうされるのか?またはどうされたのか?が気になります。

はるこさんご自身はこれからお子さん関連で着る機会が沢山あると思うのでとても楽しむ機会が多いと思います。

はるこさんの七五三や成人式のお振袖の話も、自分のことと重ね合わせて思い出しながら読みました。

お振袖の袖を切ってしまうというのは、私の以前の友人の中で何枚かお振袖を持っているという方が 一枚切ったというのを聞いています。でも、切っても気に入らなかったようで出番がないと言っていました。

はるこさんのお振袖のお柄が分からないので何とも言えないのですが、お振袖用として作られている場合、お袖を切ることを想定していないので、大切なお柄が袖の下の方に配してある場合があります。

訪問着の袖丈に切ってしまうとお柄がなくなってしまうので、もしかしたら切った後、着てみても素敵でないなぁと自分で思ってしまうかもしれません。 

お母様や呉服屋さんは想い出としてとっておいた方が良いと思っているのかもしれません。

例えばはるこさんが着なくても、お身内で揃えられない女性に貸してあげるとか、はるこさんが着なくても持っていることで感謝されるときが来るかもしれません。

正装、盛装なら突然必要になるかもしれません。貸衣裳ですませたくない気持ちになるかもしれません。

着ないと勿体ない気持ちも分かります。

普段着なら沢山着るのが良いと思います。

晴れ着は違う楽しみ方もあります。(ちょっとお説教臭いですね。反省)

以前、どなたかのブログで成人式の女性たちの集まっているところを写真に撮ってアップされている方がいました。もちろん許可を取ってのことです。

その中にお一人だけ、しっかり考えられたお振袖をお召しの新成人の方がいらっしゃいました。

その方の成人式用のお振袖は、訪問着にした時にでも問題ないように小振袖か、袖丈一尺三寸から一尺五寸ぐらいで切っても着られるように下の部分はお柄がないお振袖でした。 

私の勝手な想像ですが、絵羽ではなく、付け下げ小紋になるようにお柄を配置されてのかな?と思ったり、想像して楽しんでいます。

ご家族の中に着物好きの方がいてアドバイスをされたのか、学校でお勉強をするなどしてご自分でお袖を切った後のことを考えてデザインされたのだと思いました。

白生地から選んで誂えたと想像します。

もしかするとご自身が染色のお勉強の制作過程で出来上がったのかもしれません。これはあくまで私の想像です。

振袖のモチーフとしても吉祥文様や何か古典柄ではなく、とてもユーモアのある丸みのある形で染めている黒地のお振袖でした。 お袖だけしか見えなかったので上前のお柄などは分かりませんが、相当考えてお柄の位置やモチーフを考えられたのではないかなと思っています。

他の方では、息子さんの七五三の羽織をティラノサウルスで作られたご両親がいらっしゃいました。

いつものように「20世紀」のことです。

私の場合。

かくいう私の七五三と成人式は、七五三は祖母が用意してくれました。

成人式は決定権が母にあったので、最初は貸衣装で済ますということになりました。私自身も母にお任せしました。

母は着物に興味が全くない人でお金をかけるのが気が向かないのが良く分かっていたので、当時はお振袖を着られないなぁと漠然と思っていました。

ただ、お洋服はとても好きな人です。 貸衣装で手付金を払った後に、急に当時流行っていたお洋服のデザイナーさんの写真集をどこかから借りてきて、「ベルベットのドレスとケープを作りましょう」とこれまた突然言い出して、仕立て屋さんにお願いして、仮縫いもしてベルベットの黒いロングドレスとケープを作ってもらいました。 

「ピンクハウス ベルベットワンピース」で検索すると、黒のベルベット以外にもスカートにボリュームのあるワンピースが沢山出てきます。良かったら検索してみてください。

ただ、立体裁断できっちりサイズを合わせてしまったので、その当時の私のサイズを、お下がりで来てくれる人は多分誰もいなかったと思います。これは勿体なかったと思っています。

私の結納の時に、私の一番上の従妹の姉が着たお振袖を着ました。

そのお振袖は今は姪たちのところへ渡りました。 

一番上の従妹の姉が成人式かそれ以降でお振袖を着る機会のための着物関連のお支度全ては祖母の見立てでした。 その従妹の姉はなぜかお振袖を着たあとで祖母に預けたままになっていました。

私は、結納の時に洋服では良くないと言われてお振袖一式を借りました。 それをまた私が保管していて父方の叔母と相談して姪たちに着てもらうことにしました。

そのお振袖は約四十から四十五年位経っているお振り袖ですが、今の振袖と若干雰囲気が違うので、若い女性が華やかに着飾るには良いお柄とお色だと思っています。 

何よりも叔母が、お振袖を覚えていて自分の孫に着せたいと思うくらいだったので、私が持っていてもタンスの肥やしになるだけなので 、着られる時期の女の子がいる叔母に相談して良かったなぁと思っています。 

叔母のところには孫が何人か忘れましたが、女の子は三人います。

サイズさえ合えば 一枚の振袖で三人の女の子が楽しめるし思い出も出来ると言う着物の最大のメリットでかつ楽しみ方を味わえているのではないかと思います。 

私も自分の手から離れて大切にされることが嬉しくて ホッとする気持ちもあります。

お袖を切らないと誰かが着てくれるし、喜んでもらえると思うとしばらくは箪笥に眠っていても良いような気がします。

お身内にお振袖を着る機会がありそうな方がいる場合は繰り回すのも良い思い出になったという「わたくしごと」でした。


七五三と成人式の話を広げ過ぎました。ごめんなさい。

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