ガラちゃんは初めて見るもの、聞くものはなんでも怖いと思う、か細い線の女の子です。
- ガラちゃんの「人柄」ならぬ「猫柄」
- 幻の猫
- コルトには傍若無人
- 一昨日は恐怖で心拍数上昇、昨日は慣れて好奇心
ガラちゃんの「人柄」ならぬ「猫柄」
里親募集サイトで私が一目ぼれした女の子です。
ゴミ袋のカシャカシャ音、掃除機、インターフォン、スマホの動画、毎日見ない人間など、コルトと私以外は全部「怖い」からスタートです。「慣れる」と言うことがほぼないと言っても過言ではありません。
カーテンの開閉が分かっていてもその場から逃げてしまいます。
ご飯を食べていても私が大きな動きをしたり、外で聞きなれない大きな音がすると食べるのをやめてしまいます。ご飯の時間を決めたほうが良いのは重々承知していても、カリカリを20粒ぐらいしか食べないので時間を決めるのは酷な気がして決められません。
その代わり、コルトはメタボです。
猫は不安な時はグルーミングして自分を安心させる一面があります。先代のベティも家族以外には心を開かない女の子でしたがガラちゃんほど線は細くなかったと思っています。
私が同居した猫たちの中で一番線が細く、しかも目力は強いし、表情も豊かです。
以前の私はとても能天気で、ガラちゃんに見つめられるのは「私を信頼してくれているから」だと思っていました。でも、一昨年、「信頼」ではなく「問いかけ」ではないかと思うようになりました。
「おかーさん!!私はおかーさんを信頼しても良いのよね?また、公園に置き去りにされないわよね?信じて良いのよね?」と問いかけているのではないかと今は思っています。
毎日寝る前に、「ガラちゃん、今日も一日がちゃんと終わりますよ。おかーさんはちゃんといますよ。安心してね。」と耳元でささやきます。そう言わないと不安にさせているようで、私の方が気持ちが削られていくのでガラちゃんと私のどちらにっもかけている呪文になっています。
コルトとガラちゃんがいるから成り立っている生活だと実感しているので、一日でも長く一緒に居たいし、ストレスを掛けたくない気持ちでいっぱいです。
ガラちゃんの「猫柄」は書き出すとキリがないのでこの辺にしておきます。
幻の猫
来客の時は押し入れに閉じこもって全くでてこないので、何年もお付き合いがあるのにガラちゃんを見たことがない方がいました。押し入れを覗くと固まって動かないガラちゃんを見てやっと存在確認ができるので、押し入れまで見ない方から「幻の猫ちゃん」と言われていたことがありました。
今はその方も何度かはガラちゃんを見ていますが、ガラちゃんが自分から近づいて行った人は誰もいません。猫好きの女性は毎回押し入れのガラちゃんにもご挨拶していますが、鼻先が触れるだけらしいです。私はいつも「ガラちゃんはだれにも心を開かないので、一人だけじゃないから残念に思わないでね。」と言い訳してしまいます。
こんなに徹底しているのはやはり猫だからでしょうか?
今後もガラちゃんに何とか好かれたいという奇特な猫好きさんを傷つけてしまいますが、ガラちゃん優先なので私が謝ろうと思っています。
コルトには傍若無人
「絶対に誰も来ないし、誰からも連絡がないだろう」と思っている時間帯になると俄然、コルトに傍若無人かつ理不尽になるのがガラちゃんです。お転婆ガラちゃんの側面です。
気持ちいいくらいガラリと態度が変わります。大人しいコルトはノーガードで仕返しも威嚇も無しですが、ガラちゃんを好きでも自分からは近づかないという「草食男子系猫」(そろそろ死語?)と言えます。
コルトはガラちゃんが寄り添っていくと必ずグルーミングをしてあげています。おとなしくグルーミングされているだけなら可愛らしいのですが、なぜか突然攻撃してしまってコルトは無言で防戦していることが週一ぐらいであります。この気持ちは女子高生の気まぐれのようですが、どちらからも本心を聞いてみたいです。
同じタイミングでご飯を食べていると器に残っていてもコルトの器にも頭から入って行って食べてしまいます。その時、コルトは無言で食べるのをやめてしまうのでコルトはガラちゃんの怖さを肌で感じているのだと思うとコルトの優しさをガラちゃんにも感じて欲しいという気持ちもあります。ごめんね、コルト。
一昨日は恐怖で心拍数上昇、昨日は慣れて好奇心
一昨日、やっと猫用のしっかりしたブラシとドライシャンプーを買いました。
コルトはとても気に入ってくれましたが、ガラちゃんは「初めては怖い」フラグが立ってしまいました。ガラちゃんもブラッシングしたかったのですが、50センチの距離に置いたら凝視したまま固まってしまいました。
撫でても喉をゴロゴロしてはくれず、体に耳を当てたら心拍数がとても大きく早かったのでガラちゃんのブラッシングには諦めモードでした。
コルトはとても気持ちよさそうにゴロゴロと喉を鳴らしてくれて、しかも今までブラッシングの催促をしたことが無かったのにブラシ横に座って私に向かってニャーニャーと鳴いていました。
コルトのブラッシングを遠目に見ていたガラちゃんはやっと見慣れたらしく、お水の近くに置いたままのブラシに近づいて臭いをかいでいるのを見てちょっと安心しました。
丸一日経ってガラちゃんはようやくブラシの存在が怖くなくなったらしく、多少はブラッシングさせてくれるようになりました。
こんなことで一喜一憂しているおかーさんの私ですが、コルトとガラちゃんは宝物です。
今夜も呪文を掛けて眠ります。