北海道の岩田書店の店主の方が一万円分の本を選んでくれます。
過去に読んだ本などを詳細に書いて順番待ちをする形式だったと記憶しています。
- 気付くと本を勧めてくれる人がいなくなっていました。
- たまたま「一万円選書」のことを知りました。
- 同じ本を読んだり、同じ映画を見たりすることで得られる共有感は大切です。
気付くと本を勧めてくれる人がいなくなっていました。
中学生ぐらいまでは本を勧めてくれる先生やお友達が何人かいました。天体観測に誘ってくれるお友達までいて恵まれていました。
30代になると、配偶者が買ってきた本と私が買った本が同じことが何度かあり、興味のベクトルが同じっていいなぁと思っていました。
50代。
気が付けば、「面白かったよ」と本を勧めてくれるお友達は中学時代の幼馴染ぐらいになっていました。
周りは忙しすぎて本を読む時間が取れないくらいの人ばかりになっていました。
映画は勧めてくれるお友達がいましたが、好みがあまり近くないのが残念でした。
たまたま「一万円選書」のことを知りました。
北海道のいわた書店の店主の岩田さんが、個人の読書記録を参考にして一万円分の本を選んでくれることを知りました。
テレビでも取り上げられたようでした。私が知ったのはなんだったか・・・忘れてしまいました。
私が知ったときは10月の数日間募集期間があって、その間に好きな本、好きだった本、あまり読まない分野などを申し込みフォームに記入して送る形式でした。
申し込みする方がとても多いらしく、一か月分ずつ区切って「今月の当選者」というようなメールが来た記憶があります。
岩田さんが選んでくださった本の中に既読の本があれば他の本と差し替えてもらえます。
約10冊の本が届きました。
送料は別ですし、きっちり一万円ではありません。書籍代は普通に計算されます。限りなく一万円に近いということです。
岩田さんの選ぶ本は優しさにあふれた本ばかりで、「毒のある本」は選ばないのではないかと想像しています。
周りに「一万円選書」を申し込んだ方がいないので私の印象です。
選書の内容は秘密です。
何故か話題になっていた「カーテンコール」という本が入っていました。自分では手に取らない本ですが、岩田さんが勧めてくれたおかげで読書の食わず嫌いを少し克服できたような気がします。
同じ本を読んだり、同じ映画を見たりすることで得られる共有感は大切です。
今年の初めぐらいに中学からの幼馴染が「読んだよ」と教えてくれたのは「推し、燃ゆ」をまだ読んでいませんが、Amazonのレビューを読んだから「推しが炎上した。」ことが主軸になるのかな?と思いましたが、3つぐらいレビューを読むとそれだけではなさそうでした。
果たして読むべきか、先延ばししようか。
映画館恐怖症なので滅多に行きませんが、読んでいる本が似ているとか同じだと勝手に親近感がわきます。「本」というと堅苦しくなるかもしれませんが、同じアニメを見ていると話しが盛り上がるのと同じです。
同じ本を読んでいるのに受け取り方が違うことも楽しい発見です。「そんな風にうけとれるのねぇ。」と着眼点の違いに驚かされたりします。
先日まで「三体」第一部、第二部を三周していましたが、一昨日から「蜜蜂と遠雷」を再読しています。
「蜜蜂と遠雷」と「羊と鋼の森」はとても好きな本です。