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「KAGARIBI ~刹那の戀~」★制作の思い出(3)★

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2020年1月から3月ぐらいまでのこと。

「篝火」が「源氏物語の中に出てくる’篝火’」のことだと私は思いました。

作品のテーマは「篝火」だったと記憶しています。

「21世紀アートボーダレス展 篝火 KAGARIBI」のHPには源氏物語を基本としたテーマだと記載されています。

  • Googleカレンダーを振り返りました。
  • インスタグラムのDMとLINEを振り返りました。
  • インスタグラムへのポストはほとんどできていません。

Googleカレンダーを振り返りました。

カレンダーで時間の管理をしています。

絽ざしは「毎日、糸一本でも続ける」と思いながらも、集中力が続くときと、本当に一本だけの日に極端に解れていました。

「篝火」をGoogleの「写真」、「動画」で見ると、薪能の場面、松明、キャンプファイヤーなどが出てきます。

過去に見た薪能のことなどを思い出しましたが、舞台の照明と言うか「薪能」の舞台装置的な意味合いが強い印象があります。

炎が照明代わりになっていた「夜は暗くて当たり前」の時代に気持ちはなかなか入っていけませんでした。

現代は「薪能」もライトが当たっているのが普通なので、もっと暗い世界を想像しましたが、実体験がほとんどないので、「日常の夜の暗さ」は今でも想像の範囲を越えません。

2019年冬から「沙綾型」の復習を定期的にやっていたので、小物などは作っていました。

2月ぐらいに印象の違う白を二色使って、トライ&エラーが始まったことが分かりました。

その前に紫色で多少コントラストのある沙綾型を刺しているのですが、思ったような結果が得られなかったので、二種類の白を刺し始めました。

正直に言うと、とても難しかったです。

先に沙綾型を刺します。

その後、流れ文様を刺していきます。

沙綾型で流れ文様が遮られるのですが、沙綾型の目数、段数も流れ文様の一部としました。

絽ざしは間違えた時に解くのがとても心が折れる作業なので、出来るだけ目数、段数を間違えないように、何度も確認しながら刺しました。

一枚では刺せるようになったと言えない気がして、ピンクの二色でも同じことをしました。

その間に沙綾型でブローチ兼帯留めや、鱗柄のブローチなども作っていました。

この時は、沙綾型に流れ文様を刺すことと「篝火」は全く別で、「テーマ」は頭の隅にありつつも、「好きなように刺したい気持ち」を優先していました。

二枚目のピンクが完成した時も、「篝火」の手がかりとなる「何か」は見えてきませんでした。

インスタグラムのDMとLINEを振り返りました。

折しも「コロナウイルス」が危険であると言われ始めた頃でした。

「明るい引きこもり」を自称する私は出かけることもとても少なく、外食もできないので、幸いなことに「コロナ鬱」や「コロナ太り」とは距離を置けたと思っています。

インスタグラムのDMで、「イメージが全く浮かばないのです。」とメッセージを送らせていただいた方も何人かいます。

LINEは遡るのが大変で、遡っていません。

私自身がアイディアが全く浮かんでこないのと、「篝火」の引き出しが無いので自分で探すしかないと半ばあきらめかけていました。

写実的な作品はつまらないと最初から思っていますが、だからと言ってどうすればいいんだろう?と考えながら、沙綾型を二枚作って、次はどんな文様に流れ文様を刺してみようかと考えたりもしました。

インスタグラムへのポストはほとんどできていません。

この間にインスタグラムへのポストはほとんどできていません。

冬の寒さで選んだ糸で猫の地刺しをしたら、おおよそ自分らしくない小物用の作品が出来上がりました。

それはメガネケースにお仕立てしました。

この時期は読書から何かを得ようと考えるに至らず、「三体」を読んでいました。

「三体」はまだ完結編が日本語訳が出ていませんが、普段、SF小説を読まない私でも楽しめました。

沙綾型に流れ文様を流すことから、毘沙門亀甲に流れ文様を流すことにしたのは3月末か4月に入ってからだった気がします。

何も手がかりもアイディアもないまま、頭の中だけで「篝火」が揺れているような感覚で過ごしていた三か月でした。

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