四半世紀を越えてきたジルベール - 猫と絽刺しと読書の日々─時々羽生選手─

「きのう何食べた？」のコミックは全く知りませんでした。

よしながふみさんの漫画は「大奥」を読んでいました。

２０１９年に「きのう何食べた？」の中でまさかの「ジルベールという美少年によく似た・・・」というセリフが山本耕史さん演じる小日向さんから出てくるとは思いませんでした。（苦笑）

劇場版主題歌がスピッツさんと言うのも個人的にポイントが高いです。（笑）

竹宮恵子先生の「風と木の詩」のこと

連載が始まったのは私がまだ少女漫画を読み始める前です。

気づいたときには本屋さんの棚にコミックスとして並んでいました。

その時はお小遣いもあまりないので時々立ち読みをする程度だったので、物語全体を追いかけることはできませんでした。

でも、ジルベールという名前はとても印象的でずっと残っていました。

時を同じくして、萩尾望都先生、山岸涼子先生などが今となっては「ＢＬマンガ」にカテゴライズされる系統の漫画を描かれていたのではないかと記憶しています。

正直に、正直に告白すると、萩尾望都先生の作品と竹宮恵子先生の作品を混同していた時期がとても長い私です。

高校受験の頃にはマンガとの距離ができていました。

かろうじてたまに読むのはリボンと「ガラスの仮面」でした。

ガラスの仮面は生きているうちに終わるのでしょうか？

細かく書くと２０１６年の中盤から２０１８年中盤ぐらいまでに、かつて読んだことのある少女漫画と、現代のＳＦ少女漫画をまとめて読んだ時期でした。

その中に「風と木の詩」も入っていました。全巻セットになった中古を購入して読み返しました。

記憶とはあやふやなもので、最初のばめんからして「あれ？こんな感じだったかしら？」と経年で衰えた記憶に呆れながらも若かりし頃を思い出しながら読みました。

他に、一条ゆかり先生の作品をいくつかと、現代の少女漫画の「月の子」などなどを読みました。

再読しても手放したマンガがほとんどです。

手元に残したのは大和和紀先生の「あさきゆめみし」だけでした。

それが今年はとても役に立ったので残しておいて本当に良かったです。

ドラマの中でシロさんと小日向さんは突然出会うのですが、その日に小日向さんは自ら、付き合っているのは「ジルベールのような美少年」と言ってシロさんをキョトンとさせてしまいます。

シロさんは小日向さんにわからないように「ジルベール」を検索するのですが、シロさんの脳内で再生される小日向さんとジルベールの「痴話げんか」ではジルベールは外国人として描かれていますしセリフも英語です。

シロさんの脳内で出来上がった「ジルベール」のイメージは、ご本人登場でガラガラと崩れていくように見えるのですが、そこは抜かりの無い小日向さんのセリフ。

「僕にとってのジルベールです。」と言う一言で、竹宮恵子先生の描くジルベールとはうまく切り離されるところが面白いです。

小日向さんはずっとずっとジルベール・ワタルに振り回されて、それを楽しんでいるように見えるのですが、ラブラブのカップルは性別に関係なく我儘をきいてあげたくなるのかもしれないなぁ・・・と思いました。

テレビシリーズの最後の方で、シロさんの恋人のケンジ（内野聖陽さん）とジルベール・ワタルがお茶をするシーンがあります。

ケンジはジルベールに「相手の愛情を試すようなことばかりしてちゃね・・・」と言う場面があります。

これも性別に関係ないなーと思っています。

「きのう何食べた？」小日向役・山本耕史＆ジルベール役・磯村勇斗のキャスティング秘話！中江監督が明かす

磯村勇斗、まっすぐなジルベールから学んだこと『劇場版　きのう何食べた？』インタビュー

劇場版公開のためなのか、その前からかわかりませんが、Amazonのプライム会員になっていると、ドラマ版とお正月ＳＰが見られます。

私はシロさんのお料理を作っているシーンはスキップして人間関係部分だけを見て、大まかなストーリーをおもいだしたり、見られなかったお正月ＳＰを見ました。

少し悲しくなるのは、ドラマの最初でキャスティングされていた「シロさんのお父さん」役の俳優さんが途中で交代されたことです。

お名前をしらべていませんが、降板されるくらいご体調が良くなかったのかと思うと、演じる仕事は体力勝負なのだと実感します。

シロさんのお母様役の梶芽衣子さんの映画やドラマをほとんど見たことがないのですが、「修羅雪姫」のネタバレぐらいは読んでみたくなりました。

「女囚さそり」はタイトルだけで怖そうです。（苦笑）

「きのう何食べた？」シロさんの母役・梶芽衣子の衝撃エピソード!? 中江監督が暴露

【12月8日（水）までの期間限定】劇場版「きのう何食べた？」　完成報告会【12月8日（水）までの期間限定】