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経年の気持ちの移り変わり。着付けの先生の思い出。

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25年以上前に着付けを習いました。

個人の先生でした、その先生の考え方の変遷を見ていたので、今の私は着付けの方法について最初に教えられたことが一番正しいと考えなくても済むようになっています。

・個人の先生でした。既に60代後半の女性でした。

・仮紐など眼中にないというご指導の中で袋帯まで締められるようになりました。

・ 久しぶりにお教室にご挨拶にいったら、他の方が「先生は仮紐に開眼したのよ。」と教えてくださいました。

・ 驚きつつも柔軟な考え方に影響されて、今は着ることに負担のない着物の扱い方や着方を参考にしています。

・時代は変わって、九州方面から「前結び」は急速に普及し始めているというのも聞きました。

・ 思い当たることは「お料理用ハサミ」でも言えます。

個人の先生でした。既に60代後半の女性でした。

着物を着てみたいと思ったときに、大手の着付け教室の無料体験を受講したことがありました。

うろ覚えですが、改良枕を使って名古屋帯を結べるまでを二時間で教えてもらった記憶があります。

でも「改良枕を使った。」という着付けを習うには微妙なお道具を使うことだけが記憶に残りました。

その後、インターネットの普及もあって、個人で教えている60代ぐらいの先生に習うことにしました。

今ほど、着付け用の便利グッズが販売されていないころでしたし、認知もされていませんでした。

先生は他でも着付けを教えている方で、教える内容は初心者でも楽に着られるように配慮されていると思いました。

例えば、「三角上げ」の手順も最初から教える気はなく、他の方法で教えてくださいました。

三角上げをしない「初心者用のお端折りの処理の仕方。(8:00ぐらいから説明があります。)

動画ではなかなか見られないポイントを沢山教えてもらえました。

今でも大切な知識となっています。

仮紐など眼中にないというご指導の中で袋帯まで締められるようになりました。

着付けの本を見ると、仮紐が多すぎて手順を読む気になれない写真付きの着付けの本なども買ってみました。

どこのお紐がなにを支えているのか、見るだけで嫌になってしまったので、全く仮紐を使わないでも着られるようになったのは大変だったのですが、良かったと思っています。

袋帯まで〆られるようになったので、「もう一人でも着られるわよ」と言われて暫くはお教室から離れました。

私はその間にも茶道や着物好きのお友達と楽しく過ごしていたので、着物から離れることはない時期でした。

着装する帯揚げをいったん、仮紐に使う方もいらっしゃいました。

この方は帯枕を使わないでお太鼓をされるようです。初めて見ました。新鮮な驚きでした。

久しぶりにお教室にご挨拶にいったら、他の方が「先生は仮紐に開眼したのよ。」と教えてくださいました。

お教室に通わなくなってからしばらくして、先生にご挨拶に行きました。

今までお目にかかったことのない方ばかりでしたが、以前から通っている方もお一人だけ残っていらっしゃって、「なんか雰囲気が違う気がする。」と正直に伝えました。

気付かなかったのですが、皆さん仮紐を使っていらっしゃいました。

その代わりと言っては何ですが、姿見を見ないスタイルになっていました。

私が「仮紐を使っている方がほとんどだけど、仮紐は使って良いことになったの?」とそっと耳打ちしたら、お友達が「先生が仮紐に開眼したのよ。それ以来、仮紐を使って良いことになったの。」と教えてくれました。

その時は分かりませんでしたが、あれから約20年近く経って考えてみると、先生はその時既に「膝が痛いから正座は出来ないの」と仰っていて、椅子に座っているお稽古スタイルでした。

膝が痛いことの延長戦状で肩や腕が痛くなったとしてもおかしくないです。

先生ご自身の体調の変化で「仮紐」を使って着物を着ることが楽になったのかもしれません。

先生に直接伺ったのではないので、私の勝手な推測です。

驚きつつも柔軟な考え方に影響されて、今は着ることに負担のない着物の扱い方や着方を参考にしています。

着付けの習い始めでも、着物クリップがあれば着物クリップ、無ければ洗濯ばさみで代用できるという先生でした。

仮紐は胸紐が余っていることが多かったので、紐を買い足すこともなく帯結びに2本か3本使うようになっています。

着物クリップや、帯用クリップなどの便利グッズもあります。

私は着物クリップと仮紐だけで何とか着物を着ています。

名古屋帯と袋帯の帯の巻始めも色々な動画があってその中から、私がならった基本形に近い巻き方を見つけました。

最近は帯がシワにならないように「折り紙のように畳む帯結び」の動画も沢山あります。

折り紙のように畳む帯の締め方動画は沢山あるので、キーワードだけ記載します。

「帯結び 折り紙」これで沢山動画が出てくると思います。

私が習ったのはネジって交差させる結び方でした。

私が先に習った帯の吐き始め動画

私の着物クリップ(大きいもの2つ。小さいもの5つぐらい。使い切ってしまうことはありません。)

私の腰ひも類、胸紐類と仮紐類

実は、仮紐は以前は胸紐を多めに持っていて仮紐としても使っていました。

南さんの動画で、使いすぎてヨレヨレになった帯締めを借り紐代わりに使っていると知って、それも良いアイディアだと思ったので、取り入れています。

着物を着ていると自分では締めない帯締めをいただくこともあるので、帯締めの状態を見て使える物と、仮紐にするものとに分けています。

帯締めから仮紐になった帯締め

帯をネジって交差させる結び方は薄い帯には問題ないですが、厚地の帯では上手く結べないのと、地厚ではなくても、背中で交差した部分がゴロゴロして違和感がある場合があります。

私はネジって交差させるやり方は辞めました。

帯をねじって締める締め方動画(他にも検索すると出てきます。)

こちらも帯をねじって交差させています。

そのようにご指導されている動画も沢山あります。

腰ひもはぎゅっと結ぶとか、胸紐は少し窮屈でもゆるゆるにならない方法などもありました。

今の一番の悩みは「和装ブラの締め付け感」と「補正」ですが、これも単発のレッスンを探してみるか、毎日、試行錯誤して何とかしようかと考えています。

「仮紐なんて邪道」ぐらいの勢いの先生でしたが、「仮紐開眼」までの変遷を間近で見られなかったのが少し残念です。

時代は変わって、九州方面から「前結び」は急速に普及し始めているというのも聞きました。

ずいぶん前に「前結び用の帯板セット」と実演を見たことがありました。

身近で前結びをされる方のことは聞いたことがなかったのですが、少ないですが前結びの方もいらっしゃいました。

今後の主流になるのかもしれません。

帯 前結び」で検索すると一覧が出てきます。

思い当たることは「お料理用ハサミ」でも言えます。

思考の柔軟性の圓朝で考えることは、食材をお料理用ハサミで切ることへの慣れにも一役買ってくれています。

一年ぐらい前にお友達のお母様がお料理をされていて危なっかしいと言うことを言っていました。

私は既に「お料理用ハサミ」を使っていたので進めてみましたが、「もうそういうのを受け付ける年齢では亡くなっているわ。」という返事でした。

まな板と包丁の扱いすら面倒と思うときが既に私にはあるので、すりおろし器がチョッパーになったり、他にも扱いやすい便利グッズを取り入れることもあるかもしれません。

菜箸の代わりにトングを使う日も遠くないのかもしれません。

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