今年も「21世紀アートボーダレス展 KAGARIBI」が六本木の国立新美術館で11月25日から12月4日(土)まで開催されます。
昨年はコロナ禍ながら中止になりませんでした。
今年も無事に開催の運びとなることを祈っています。
- テーマがピンポイント過ぎてなにも思い浮かびませんでした。
- 5月ぐらいまではテーマに沿ったものはなにも刺していませんでした。
- 作品展に出品したいと思い始めた5月から6月でした。
- とても抽象的な「篝火」ができました。
- ネットで見られる、聞ける「源氏物語」
テーマが決まったのは昨年12月お稽古納めの時でした、
「源氏物語の篝火(Wikipedia)」と言われてとっさに「源氏物語」を思い浮かべることができませんでした。
ネットで調べましたが源氏物語の中の玉鬘の中で呼ばれる歌の中の篝火というのはいわゆる「松明」のことで、 とてもテーマが限定されているような気がしました。
この時点で心は「そんなピンポイントなテーマは無理!無理!無理!」と思いました。
できそうにないと最初から思っていました。
今年は いろんな都合があって出品すること自体が無理と諦めていました
4月5月ぐらいまで「篝火」をテーマにしては何も思い浮かびませんでした
Googleで画像や動画を見て何かアイディアを掴もうとする時間がとても長かったです。
今年積み上げてきたのは紗綾形に流れ文様を流したすとどのように見えるかを考え、そればかりを刺していました。
黒川先生には「何に加工したいの?」と3回ぐらい聞かれましたが、「加工は考えていません。」としか応えられませんでした。
2019年年末から沙綾型をしっかり覚えたいと思う気持ちから、沙綾型に流れ文様を流したいという気持ちに変化していきました。
今年に入ってからは沙綾型に流れ文様を流す作品を刺してばかりでした。
作品展に出品するのは諦めていたので、「自分ができること、やりたいことをやろう」と思っていました。
先生には「出品できません。」とおはなしして、その都度、図案に使おうと思っているものをLINEで見ていただいていました。
テーマの「篝火」を全く無視した、「梅に鶯で初音」とか、「松」なら図案を既に持っていたので刺したいと思っていました。
私なりの「篝火」を刺したいと思ったのは5月末ぐらいか6月に入ってからでした。
アイディアが湧いてきたわけではありません。
「篝火」は暗闇に浮かぶ炎のイメージです。
まず、暗闇と言っても一色の黒とは考えませんでした。
光源氏が作った六条の院とそこに住まう女性たち。
そのうちの一人の玉鬘。
それ以外にも周りを取り囲む女性達。
光源氏と周りを取り囲む女性たちはすべて暗闇に包まれているとイメージしました。
光源氏と玉鬘が過ごすひと時の「篝火」ですが、光源氏と彼を取り巻く女性達全員が、その時々の「篝火」に照らされていると考えました。
種類の違う「黒い糸」を使った紗綾形が出来上がってからも 今度は紗綾形のままで 2ヶ月ぐらい紗綾形だけの絽ざしを眺めていました。
Googleの画像や動画で「篝火」を見ると、炎は「黄色」か「オレンジ色」のグラデーション」で構成されていました。
私は「燃える炎」、「燃える恋心」、「命を燃やす」なら赤のイメージでした。
黄色やオレンジは現実ですが、表現として私の気持ちには合いませんでした。
「光る君」、「(幸せでも、不幸でも)源氏を愛し、愛される女性達の揺れたり、時に戸惑う気持ち」を四色の赤を使って流れ文様で表しました。
今回は写真は掲載できませんが、作品展が終わったらこちらに掲載したいと思っています。
玉鬘は与謝野晶子訳が青空文庫で読むことができます。
瀬戸内寂聴訳、田辺聖子訳(明石に流されるまで)、林望訳(読み切れませんでした。)、角田光代訳(これから読みたいです。)、少女漫画の大和和紀先生の「あさきゆめみし」。
谷崎潤一郎訳は読んでいません。
角田光代訳を読んでから林望訳に再挑戦するか、与謝野晶子訳か谷崎潤一郎訳を手に取るかはまだ先のことになりそうです。
大まかに知りたい方は大和和紀先生の「あさきゆめみし」でざっくりと把握してから、田辺聖子訳で途中までを履修して飲み込めたらその後に進むと楽しめるのではないかと思います。
ネットで見られる、聞ける源氏物語
ねむり屋のらいむぎさんの朗読です。
この方はいろいろな朗読をされているので、他にもアップされている朗読を聞いてみるのも良いと思います。
【眠くなる声】紫式部『源氏物語』現代語訳【眠れる読み聞かせ】
たっくまんさん
受験対策用に解説されている方もいらっしゃいました。
源氏物語が前回までのセンター試験に出ると、点数が下がるといわれているようです。