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「KAGARIBI ~刹那の戀~」 ★制作の思い出(1)★

投稿日:

2021年 「21世紀アートボーダレス展

国立新美術館 展示室1A・1B
2021年11月25日(木)〜12月4日(土)
休館日:11月30日㊋
10:00~18:00(入場は17:30まで)

出品作品「KAGARIBI ~刹那の戀~」

2020年12月下旬の絽ざしのお教室でのこと。

丁度昨年のもう少し押し迫ったころに、2021年のテーマが「篝火」と決まったと黒川先生から教えていただきました。

「篝火」と言われてもピンと来なくてすぐに調べました。

源氏物語 第二十二帖「玉鬘」の中で源氏が玉鬘に和歌を詠み、玉鬘が返歌する場面に篝火が焚かれていてます。

和歌にも「篝火」が詠みこまれています。

源氏物語と私のこと

私が最初に読んだのは「田辺聖子訳 新源氏物語」でした。

私は国語は苦手でした。

義務教育の時は特に苦手でした。

テストの回答用紙には私が思う「答え」が選択肢になかったり、「感想文」に感想を書いても「これはあなたの思ったことでしょ?」と怒られているのかな?と感じることがありました。

でも、学校を離れたところでの読書はとても好きでした。

田辺聖子訳は10代の終わりぐらいに四六判で上・中・下と三巻で出版されたのを読みました。

「通読した。」というだけでした。

古典の名作と言うよりは、古いロマンス小説で現在の「ライトノベル」と小説の中間と捉えた記憶があります。

「通読した。」達成感はありましたが、何度も繰り返し読みたい本とはなりませんでした。

しばらく経って、少女漫画「あさきゆめみし」を知りました。

大和和紀先生の「はいからさんが通る」を読んでとても面白かったことを覚えています。

「あさきゆめみし」が完結するまでとても時間がかかったので、コミックスが全巻揃ってから読もうと思っていました。

その後、随分経って「瀬戸内寂聴版 源氏物語」を読みました。

寂聴訳は光源氏のイメージが歌舞伎の市川海老蔵さんだと聞いたことがありましたが、確認していません。

この機に遡ってみるかもしれません。

林望先生の「源氏物語」も読みかけましたが、日本語が難解すぎて挫折しました。

文庫で10巻前後出版されているはずですが、三巻で投げ出しました。(苦笑)

源氏物語とこのように関わってきた私に「篝火」の引き出しがあるはずもなく、テーマを知った途端に気持ちは「無理!テーマが狭すぎて何も浮かばない。」と投げ出しそうになりました。

無理!無理!とほぼ諦めながら2021年がスタートしました。

木枠に絽を貼るまでも時間がかかった記憶があります。

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