日常 衣・食・住 HOME

マジョリカお召を洗いました。が、気付かなかった間違い。

投稿日:

また、正絹のお着物を洗いました。

タイトルと文中は「マジョリカお召」と記載していますが、私が個人的に習ったのは「マジョリカお召」という呼び方でした。

  • マジョリカお召は珍しいお召です。
  • 片袖だけで試してみました。
  • 解いて全部洗いました。
  • アイロンがけが終わってから気づきました。おろろ~ん。

マジョリカお召は珍しいお召です。

着付け教室に行き初めて一年ぐらい経ったとき、お稽古に着ている方がいらっしゃいました。

「お召」という言葉だけでも着物を着始めて飲み込めていない時期だったので、「マジョリカお召」と言われても何もわかりませんでした。

花柄で染めではなく、織り出しているように見えて、絹のゴブラン織りのように捉えた記憶があります。

昭和34(1959年))年からたった4年間だけ新潟の十日町で生産されていた反物のようです。

「黒絵羽織」と「マジョリカお召」は十日町の大ヒット商品だったらしいですが、現在は「昭和アンティーク」のカテゴリーに分類されるのかもしれません。

スペインのマヨルカ島で作られている陶器に描かれているモチーフをイメージして織られたものとのことです。

「黒絵羽織」も見かけないので「アンティーク」の「昭和アンティーク」と呼ばれていることも今になって知りました。

「昭和アンティーク」という言葉も令和になって三年目になると平成生まれの方達のご両親かおじい様かおばあ様世代になると言うことですが、もしかして、私はギリギリ生まれていない世代と言うことになります。

私が生まれる数年前の事とはいえ、随分時間がたったのねぇ・・・と遠い目になってしまいます。

「アンティーク」という言葉から私が受け取る時間の流れは100年単位です。

「昭和アンティーク」はしっくりきません。

着物ブロガーさんが「アンティークとして扱われてる」と書いていらっしゃるのですが、言葉の捉え方は人それぞれなんだなぁとも思っています。

アンティークまでたどり着いていない「少し古臭くも懐かしい雰囲気のお着物や羽織」と思っています。

着物のリサイクルショップで見かけることも少ないお着物です。

羽織とお着物は見たことがありますが、帯は見たことがありません。

手元には他にも「マジョリカお召」があるので、せっかく持っているのだから身につけられる物に加工したいと考えています。

正装、盛装には使えそうもないので普段着の着物にササっと締められる半幅帯もいいかなと思っています。

初めて見た時はクリーム色のお花柄でした。

生産されていた当時は大ヒットでも、残っているのはコレクターの方の箪笥の中とか、たまにリサイクルで見かける程度です。

私の親戚の叔母はお洋服は大好きですが、お着物に全く興味が無かったので結婚の際に準備してもらったお着物はカビが発生して全部捨ててしまったと言っていました。

「自分にとって価値が無かったから大切に出来なかった。」と言うことなのだと思います。

私は着物が好きですが、私も価値を感じられない物は持ちたくないので手放してしまうと思います。

昭和は「リサイクル」という言葉も浸透していない時代だったんだなぁと思い返しています。

それにしても、カビたから全部捨ててしまったというのは少し雑な気がしました。

身内なだけに残念な気持ちが大きいです。

片袖だけで試しました。

下が洗う前の袖の長さと色。

上が洗って乾いた後の長さと色

前後5センチずつなので、合計10センチ縮んでいます。
反物幅はもっと縮むと予想しましたが、誤差程度でした。

着物を丸ごとお風呂で手洗いするのが怖かったので、片袖だけ手洗いしました。

「お召」と名前がついているので縦にも横にも縮むと予想しましたが、縦に激しく縮んだだけで横幅はほぼ変わりませんでした。

・手洗いして色落ちもしたので前後で袖丈と地色がとても違います。

手洗い前

袖丈(縫い代込み)60センチ × 2 = 120センチ

反物幅      35.5センチ 

反物幅の0.5センチはほぼ誤差と考えています。

・手洗い、乾燥後

袖丈(縫い代込み)55センチ × 2 = 110センチ

反物幅      36.0センチ

反物幅の0.5センチはほぼ誤差と考えています。

9%以上縮んでいるので身頃は10%から12%ぐらい縮むのではないかと思っていました。

解いて全部洗いました。

だいたいの収縮率と色落ちの程度が分かったので、身頃や片方の袖、襟、衽などは洗濯機のおしゃれ着洗いコースで洗いました。

乾燥も順調に行ったと思っていたので、この時は「早くアイロンを掛けなくちゃ」という気持ちでした。

この時に、試しに洗った片袖と色の落ち方を確認しておけばよかったのですが、まさか・・・そんな・・・という結果はアイロンがけが終わってから気づきました。

アイロンがけも終わりました。

丁寧にアイロンを掛けて一つにまとめようとしたときに、地色の違いに気が付きました。

先に洗った片袖の色がとても明るいのですが、他は色落ちが少なくて、色の違いがハッキリしすぎてしまいました。

「なんで気付かなかったのだろう???」と思いながら、どうしたものかと逡巡しました。

場当たりな事ですが、片袖も他の物ともう一度一緒におしゃれ着洗いをする気持ちになりました。

本当は、ここに「アイロンがけ終了しました。」と書きたかったのですが、今はまだ、アイロンが掛けられるほど乾いていないので、明日に持ち越しです。

また、「マジョリカお召」が廃棄処分コーナーにあったら頂いて来ようと思っています。

明日は朝起きて、二番目にすることがアイロンがけの予定となりました。

明日こそ頑張ります。

-日常, 衣・食・住, HOME
-, , , , , , , , , , , , , , , , , , , , ,

Copyright© 猫と絽刺しと読書の日々─時々羽生選手─ , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.