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「絽ざし(絽刺し)」について簡単な説明

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絽ざし(絽刺し)をご存知の方はどれくらいいらっしゃるのか見当もつきません。

日本刺繍、刺し子はご存知の方が多いのではないかと思います。

絽ざし(絽刺し)はいかんせん「絽」の字が読めない方がいるのが辛いところです。

少しだけ絽ざし(絽刺し)について書きたいと思います。

  • 「絽」は「ろ」と読みます。
  • 少しかしこまった絽ざしの説明です。
  • 今日の進捗(ピンクの猫)。

「絽」は「ろ」と読みます。

「絽ざし(絽刺し)」は「ろざし」と読みます。

「絽」、この漢字が現在では他には使われていないのではないかと思っています。

深堀していなくてすみません。

口頭で説明するときは「いとへんにお風呂のろです。」というと文字は伝わります。

「絽ざし(絽刺し)」がどんなものかを説明することは実物を見ていただくのが一番いいのですが、工業製品として成り立っていないので、¥100円ショップやスーパーで見かけることはほぼ、全くと言ってないと思います。

デパートやギャラリーで一週間のポップアップショップとして展示・販売されることはあります。

身近なものとは言えない絽ざしですが、遡れば「天平の昔から嗜まれていた。」と言われています。

少しかしこまった絽ざしの説明です。

絽刺しとは」(コトバンク より)

正直なことを書きますと、このコトバンクの説明はとてもわかりにくいと思っています。(苦笑)

絽の生地は着物の絽の生地と、絽の目の大きさが違います。素材が正絹は同じです。

現在までは「正絹の絽の生地に正絹の糸で絽刺しをする。」ことが踏襲されていますが、今後、安価な物は絹糸の光沢を思わせる「正絹ではない糸」が使われる日が来るかもしれません。

堅苦しい絽ざしの説明を少し書きます。

絽刺しは、天平時代より1200年続いている伝統文化の一つです。

東大寺の敷物には絽刺しが今も残されているそうです。

平安の貴族から徳川の大奥まで大変人気の手工芸でした。

明治より後はとくに新しい意匠や技術がとり入れられてきました。

絽刺しは 絽布を木枠に張り必ず垂直に糸を刺します。

七宝柄、青海波柄、紗綾形、亀甲柄等、日本の伝統的な柄を刺すこともできます。

ご自分のお好きな絵を絽刺しの額にしたり、 帯や着物、バッグ、アクセサリーを作ることもできます。

伝統を大切にしながら、現代にあった絽刺しを創りたいと願っております。

いつ頃かはわかりませんが「公家絽刺し」と言われていたと伺っています。

2019年11月に六本木の国立新美術館で開催された作品展では、戦争中に販売されたキットも展示されていました。

既に絽に図案が描かれていて、木枠に貼られて刺すばかりでした。

図案は水平線に赤い太陽が上ってくるところに船が描かれているものがとても印象的でした。

絽ざし(絽刺し)は個人所蔵が多く絽ざしの美術館は残念ながらありません。

埼玉県の「遠山記念館」に所蔵されている作品がありますが、常設展示ではありません。

一度も伺ったことがないので遠くに感じますが、川越からバスで15分ほどのところにあります。

絽ざし(絽刺し)を日本刺繍とは分けて考えている先生方がいらっしゃるので、説明するときに「日本刺繍の一つの流れです。」とも言えないところが説明をややこしくさせているのだと思っています。

歴史的変遷を遡ると、絽ざし(絽刺し)は「中国三大刺繍」の流れを汲むと言われる場合もあり、発祥が日本なのか明言できないのが絽ざし(絽刺し)の弱い面ではないかと思っています。

*中国三大刺繍 ・・・ 汕頭(すわとう)刺繍、相良(さがら)刺繍、蘇州(そしゅう)刺繍の三種類の刺繍です。

今日の進捗(ピンクの猫)。

火曜日ぐらいから始めたピンクの猫の絽ざしです。

なかなか進みませんンが、私のペースでは通常ペースです。

リボンと背景の色を考えながら刺しています。

これは携帯用の三つ折りの鏡に加工しようと思っています。

自分用だと思うと余計針の進みが遅くても問題ないという気持ちになってしまいます。(苦笑)

ピンクのねこ

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